指摘ステート
指摘ステートは読み取り専用インジケータで、指摘が最初に検出されてから修正されるまでの履歴を追跡します。
- ビルドで指摘が最初に検出されると、[新規] のラベルが付きます。
- 前回のビルドでは存在し、現在のビルドでは存在しない指摘は [修正済み] のラベルが付きます。
- 現在のビルドと前回のビルドの両方で検出された指摘には、[既存] のラベルが付きます。
Klocwork Static Code Analysis にステートが表示されます。指摘の原点 (ステートではない) はデスクトップ解析結果に表示されます。
ステートが Klocwork Static Code Analysis で使用されるシナリオは、検索とビルドの比較という 2 つがあります。デフォルトでは、Klocwork Static Code Analysis での検索は、新規 (New) と既存 (Existing) の指摘のみを返し、修正済み (Fixed) は返しません。2 つのビルドを比較する場合、ステートは比較しているビルドによって決まります。
可能な 3 つのステートについてビルドの比較例で説明するのが最も簡単です。たとえば、ビルド 1 をビルド 3 と比較するとします。この 2 つのビルドが連続していないことに注目してください。
この例では、指摘はビルド 3 で見つかりましたが、ビルド 1 では見つかりませんでした。これは、これらの指摘がビルド 3 で導入されたという意味ではありません。ビルド 2 で導入されていた可能性もあります。
diff:build_1,build_3 state:New
この例では、ビルド 1 でもビルド 3 でも指摘が検出されています。
diff:build_1,build_3 state:Existing
この例では、指摘はビルド 1 で見つかりましたが、ビルド 3 では見つかりませんでした。これは、これらの指摘がビルド 3 で修正されたという意味ではありません。ビルド 2 で修正されていた可能性もあります。
diff:build_1,build_3 state:Fixed
移行の推奨: 最後のプレアップグレード解析と最初の Klocwork 2023.2 解析を同じソースコードに実行してから、2 つのビルドを比較することをお勧めします。解析エンジンが改良されているため、解析結果の変化を正しく評価できます。