LOCRET.ARG
関数によってローカル変数のアドレスが返されました
LOCRET.ARG チェッカーは、関数が、引数によって参照されたメモリにアドレスを作成込むことにより、ローカル変数のアドレスを返すインスタンスを検出します。
脆弱性とリスク
ローカル変数はスタックに割り当てられるため、関数がポインターを変数に返すとき、スタックアドレスが返されています。このアドレスは関数から戻った後は無効になります。このため、このアドレスにアクセスすると、アプリケーションが予期しない動作 (通常、プログラムクラッシュ) をする可能性があります。
脆弱コード例
コピー
#include <stdlib.h>
void func_ARG(int **pp, unsigned n)
{
int aux;
if (n == 1) {
*pp = &aux;
} else {
*pp = (int *)malloc(n * sizeof(int));
}
}
Klocwork は 7 行目でフラグを立て、関数 func_ARG が引数を介してローカル変数のアドレスを返すことを指摘します。ローカル変数 aux のアドレスは *pp に割り当てることができます。これは関数が戻るときに使用できます。
関連チェッカー
外部参考資料
セキュリティトレーニング
Secure Code Warrior が提供しているアプリケーションセキュリティトレーニング教材。