CS.SV.TAINTED.INDEX_ACCESS
配列インデックスの未検証の入力
入力がユーザーまたは外部環境から受け入れられるときは常に、入力のタイプ、長さ、書式、および範囲を検証してから使用する必要があります。適切に検証されるまでは、そのデータは汚染していると言われます。CS.SV.TAINTED ファミリーのチェッカーは、コードでの汚染データの使用箇所を探します。
CS.SV.TAINTED.INDEX_ACCESS チェッカーは、汚染データを使用して配列にアクセスするコードにフラグを立てます。
脆弱性とリスク
コードへの入力が適切に検証されないと、攻撃者は入力をアプリケーションが予期しない形で作成することができます。意図しない入力を受け取ると、制御フローの改変、任意リソースの制御、および任意のコードの実行につながる可能性があります。この種のチャンスがある場合、攻撃者は次のことを行えます。
- 予期しない値を提供し、プログラムクラッシュを引き起こします。
- 過剰なリソース消費を引き起こします。
- 機密データを読み取ります。
- 悪意のある入力を使用して、データを変更したり制御フローを改めたりします。
- 任意のコマンドを実行します。
ユーザーが配列インデックスとして指定する値を使用すると、インデックスの領域外脆弱性につながる可能性があります。この脆弱な関数で、任意のメモリからの読み取り、作成が可能である場合、アプリケーションの不安定性につながったり、注意深く練られた攻撃ではデータ開示脆弱性やコード挿入につながることがあります。
軽減と防止
汚染入力エラーを回避するには:
- パラメーターや引数、クッキー、ネットワークから読み取られる入力、環境変数、逆 DNS ルックアップ、クエリ結果、ファイル名、データベース、および外部システムという、信頼されていない入力がソフトウェア内に入り込む可能性がある領域すべてを把握します。
- ブラックリスト、つまり「既知の不良な」戦略だけを信頼するのではなく、ホワイトリスト、つまり「既知の良好な」ポリシーを入力に使用します。
- 入力の該当するプロパティがすべて検証済みであることを確認します。これには、長さ、タイプ、範囲、欠落しているか余計な入力、構文、および一貫性が含まれます。
- アプリケーションのクライアント側でセキュリティチェックが実行される場合、サーバー側で複製されることを確認します。
- アプリケーションで複数ソースからの入力が組み合わされる場合、ソースの組み合わせが完了したら検証を行います。
脆弱コード例
namespace myNamespace
{
class IndexValueUse
{
public static void TryUseIndexValue(int value)
{
int[] integerArray = new int[MAX_BUFFER_SIZE];
int input_value = Console.Read();
integerArray[input_value] = value;
}
}
}
Klocwork は 9 行目で指摘レポートを生成します。これは、8 行目で「Console.Read()」の呼び出しを通じて受け取った、未検証の整数「input_value」が、9 行目で配列へのアクセスに使用される可能性があることを示しています。この場合、CS.SV.TAINTED.INDEX_ACCESS チェッカーは、配列へのアクセスに使用される汚染の可能性があるデータにフラグを立てます。これは、悪意のあるユーザーによって悪用される可能性があります。
修正コード例
namespace myNamespace
{
class IndexValueUse
{
public static void TryUseIndexValue(int value)
{
int[] integerArray = new int[MAX_BUFFER_SIZE];
int input_value = Console.Read();
// Validate input before using it in a memory allocation
if (input_value > 0 && input_value <= MAX_BUFFER_SIZE)
{
integerArray[input_value] = value;
}
}
}
}
この例では、外部制御されたデータは 10 行目で検証後にのみ使用されるため、コードはバッファーオーバーフロー攻撃に対して脆弱ではなくなります。
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