増分解析

Klocwork は、デスクトッププロジェクトと統合プロジェクトの両方について増分解析をサポートしています。増分解析 (デスクトッププロジェクトのデフォルトモード) では、このエンジンが、変更されたファイルとその変更の影響を受けるファイルのみを自動的に検出して解析します。

デフォルトで、Klocwork はファイルのタイムスタンプを使用して、増分解析中に再解析する必要があるファイルを判別します。ただし、リベースや更新などの場合には、ご使用のソースコントロールシステムによってすべてのファイルのタイムスタンプが変更され、Klocwork が誤ってプロジェクト全体に再解析のフラグを設定することがあります。

これを回避するため、変更されたファイルを判別するときにタイムスタンプではなくファイルチェックサム (MD5) を使用するように Klocwork を構成することができます。

この動作を有効にするには、スキャンをトリガーする前に以下の環境変数を設定してください。

KW_ENABLE_MD5=1

これにより、Klocwork は、タイムスタンプの変更を無視して、実際の内容変更に基づいてファイルを解析するようになります。