オーナー別の指摘の追跡
オーナーシップについて
指摘のオーナーを割り当てると、デベロッパーが独自の指摘のバックログを管理し、マネージャーがデベロッパーの進行状況を追跡する際に役立ちます。次の 2 つの方法でオーナーシップを割り当てることができます。
- ファイル別に、ソースオーナーシップファイルを使用する方法
- 指摘別に、Validate で
これら 2 つの方法は別々に、または一緒に使用できます。
オーナーは既存のユーザーである可能性があります。ソースオーナーシップファイルで定義されるファイルオーナーは、Validate とデスクトップツールに表示されるデフォルトの指摘オーナーシップを設定します。ソースオーナーシップファイルを使用しない場合、指摘事項は、Validateに割り当てられるまでは、"オーナーなし" として表示されます。更新されたソースオーナーシップファイルをインポートすると、Validate はオーナーのいない新規の指摘と既存の指摘を変更します。Validate は以前にオーナーが割り当てられていた指摘のオーナーシップを更新しません。オーナーシップの変更はValidateの指摘履歴に記録されます。
Validate は、次の割り当てによるオーナーが利用できます。
- ソースオーナーシップファイルで定義されるオーナー
- 基本アクセス制御で定義されるユーザー
- NIS または LDAP のユーザー
Validate で所有権を割り当てるには、ユーザーに指摘オーナーの変更権限が必要です。
ソースオーナーシップファイルの作成
ソースオーナーシップファイルは、デベロッパーのユーザー名をソースコードのファイルに関連付けた、拡張子 .sow のテキストファイルです。ソースコードの各ファイルについて、1 人のオーナーのみを割り当てることができます。
ソースオーナーシップファイルの作成は組織ごとに変わります。通常は、ソースコード管理 (SCM) システムからファイルオーナーの名前を読み取るファイルを生成するためのスクリプトを準備します。ファイルには拡張子 .sow が必要です。それぞれの解析を行う前に、スクリプトを実行して、新しいソースオーナーシップファイルを生成する必要があります。Validate 解析では、ソースオーナーシップファイルを 1 つだけ使用します。
ソースオーナーシップファイルの構文
各文字列の形式は次のとおりです。
<owner>;<path>
フィールド
- <owner> は任意の名前 (最大 255 文字の記号) です。セミコロン (;) は使用しないでください。
- <path> はファイルまたはソースコードのクラスへの絶対パスです。ワイルドカードまたはディレクトリへのパスはサポートされていません。
同一オーナーに対して複数のパスを指定するには、オーナーシップファイルに複数行で指定します。
例:
bsmith;/space/ta/src/a.c bsmith;/space/ta/src/b.c
オーナーシップ情報を削除する方法として、空のフィールドを使用できます。
解析にソースオーナーシップファイルを適用する
新しい構成ファイルを統合ビルド解析に適用するには、プロジェクトまたは projects_root にインポートします。
そのファイルは、次の統合ビルド解析を行うときに、有効になります。
オーナーシップ情報のテスト
解析が完了したら、次の操作を行います。
- Validate にログインします。
- プロジェクトリストで設定済みのプロジェクトの場所に移動します。
- 未解決の指摘リンクをクリックします。
- リスト内の指摘をクリックします。
- 左にある指摘の詳細で、[オーナー] フィールドをチェックします。
ファイルオーナーシップ情報の削除
ファイル所有権情報を削除するには、.sow 拡張子を付けた空白のファイルを作成し、そのファイルをプロジェクトにインポートします。次の統合ビルド解析を行うときに、すべてのファイルオーナーシップ情報が削除されます。
ファイルオーナーシップ情報を削除することは、新しく検出された指摘がデフォルトのオーナーを持たないことを意味します。既存の指摘のオーナーシップには、影響ありません。