Kwgradle
kwgradle コマンドで、Gradle ビルドファイル内の情報に基づいて、Java build specification (ビルドスペック) を作成します。
Gradle ラッパーを使用して、ビルド仕様を作成することもできます。詳細については、Kwgradlew を参照してください。
Klocwork 2022.4 の時点で、Gradle の Kotlin DSL 形式がサポートされるようになりました。これにより、サポートされている IDE で、従来の Groovy DSL に代わる構文が用意され、編集体験が充実します。
前提条件
build specification (ビルドスペック) を作成するには、以下の条件を満たす必要があります。
- サーバーパッケージをインストールします。Klocwork のインストール を参照してください。
- Gradle をインストールします。サポートされているバージョンを確認するには、サポートされている Java ビルドツール を参照してください。
- 次のように、PATH 環境変数に Gradle および JVM の実行可能ファイルへのパスを設定しておく必要があります。
- Unix:
PATH=<path_to_gradle>/bin:<path_to_JDK>/bin:<klocwork_install>/bin:$PATH
- Windows:
PATH=<path_to_gradle>\bin;<path_to_JDK>\bin;<klocwork_install>\bin;%PATH%
- Unix:
- build.gradle ビルドファイルが、書き込み可能な場所にあることを確認します。
詳細については、Java build specification (ビルドスペック) の作成を参照してください。
使用方法
kwgradle <gradle_options>
フィールド <gradle_options> は gradle ビルドに必要な引数です。
注意: 初めてコマンドを実行するときに、Build Cache 機能を無効にする必要があります。この機能は、増分ビルド (「--update」オプションが使用されている場合) に対してのみ有効にする必要があります。
オプション
名前 (および短い名前) | 説明 |
---|---|
--help (-h) | ヘルプを表示します。 |
--version | kwgradle のバージョンを表示します。 |
--output <file> (-o) | build specification (ビルドスペック) を <file> に作成ます。デフォルトでは、build specification (ビルドスペック) は現在の作業ディレクトリの kwinject.out に書き込まれます。 |
--update (-u) | 指定されると、既存の build specification (ビルドスペック) は、上書きするのではなく、新しい増分的ビルドの結果を使用して更新されます。 |
--build-file <string> | Gradle ビルドファイルへのパス。絶対パスまたは相対パスがサポートされます。デフォルトは現在のディレクトリ内の build.gradle です。 |
--project-dir (string> (-p) | プロジェクトディレクトリ。デフォルトは現在のディレクトリまたは <install_dir>/bin です。 |
--debug-level <integer> | デバッグ情報をコンソールに表示します。デフォルトは 0 (デバッグ出力なし) です。 |
kwgradle コマンドは、ビルド実行を構成する Gradle 引数をサポートします。サポートされるビルド引数の例としては、--info、-u および -p があります。-? および -v などの独立した Gradle コマンドの手順はサポートされません。これらの引数は Gradle API でモデル化されています。Tooling API は常にデーモンと共に実行するため、--daemon および --no-daemon などの手順もサポートされません。