伝播の問題:ファイル内の同じ欠陥が多すぎる

kwadmin の same_kind_defect_per_file_threshold プロパティを設定すると、指定されたしきい値を超える同じタイプの欠陥 (たとえば、ABV.EXAMPLE) がファイルに含まれている場合に、統合ビルドや CI ビルドがプロジェクトにロードされなくなります。これは、ビルドが遅い大規模なプロジェクトに特に役立ちます。

  • 許容値: 数値。値が 0 の場合、しきい値制限がオフになり、無制限の数の同じ欠陥が許容されるようになります。
  • デフォルト値: 0
  • 推奨値: 5000
ビルドの同一ファイル内の同じタイプの欠陥が推奨値である 5,000 件を超える場合にロードされると、ビルドのロード時間が大幅に長くなり、ビルドのロードが停止する可能性があります。

テンプレート「ワークスペース」プロジェクトにデフォルトのしきい値を設定することをお勧めします。この値が新しいプロジェクトで使用されるようになります (既存のプロジェクトは影響を受けません)。

kwadmin set-project-property workspace same_kind_defect_per_file_threshold <value> 

アップロードされたファイルで同じタイプの欠陥がしきい値数を超えた場合にビルドのロードが失敗するようにするには、<project> をご希望のプロジェクトに設定し、<value> をご希望のしきい値に設定して、以下のコマンドを実行してください。

kwadmin set-project-property <project> same_kind_defect_per_file_threshold <value> 

例:

kwadmin set-project-property Toolbus same_kind_defect_per_file_threshold 5000
ストリームを使用する場合、このしきい値はベースプロジェクトにのみ適用され、そのプロジェクトの各ストリームに影響します。

解析を実行したり、ビルドをロードしたりすると、以下の内容がコンソールに出力されます。

  • 欠陥しきい値 5,000 を超えた場合は警告。
  • プロジェクトに設定された欠陥しきい値を超えた場合はエラー。

設定した欠陥しきい値を超えたためにビルドが失敗する場合は、次のアクションを検討してください。

  • .sconf を使用して、特定ファイルのノイズとなる欠陥を抑制する
  • プロジェクトでノイズチェッカーを無効にする
  • これらのビルドを合格にしたい場合は、しきい値制限の設定を変更する
  • kwadmin load/validate admin load または kwciagent load (CI ビルドの場合) の ignore-defect-threshold メカニズムを使用して、構成された欠陥しきい値チェックを無視する