kwanalysis
kwanalysis コマンドは統合プロジェクトとビルドを管理し、レガシー実行可能ファイル (kwbuildproject、kwcheck、kwciagent) を 1 つのインターフェイスで統合します。
以下のコマンドオプションを使用するには、特定のパーミッションレベルが必要になる場合があります。詳細については、Klocwork プロジェクトへのアクセスの有効化を参照してください。
使用方法
kwanalysis <subcommand> [<common_options>] [<subcommand_options>]
この場合、
- <subcommand> は、以下のセクションで説明する kwanalysis サブコマンドのいずれかです。
- <common_options> は、「すべての kwanalysis に適用されるオプション」のサブコマンドに一覧表示されているオプションのいずれかです。
- <subcommand_options> は特定のサブコマンド用のオプションのいずれかです。
また、以下のように、kwanalysis 用または kwanalysis サブコマンド用の引数ファイルを指定することもできます。
kwanalysis @<arguments_file> kwanalysis <subcommand> @<arguments_file>
引数ファイルを作成して、コマンドライン引数を指定することができます。各引数は、独立した行に指定する必要があります。(引数ファイルにマルチバイト文字が含まれる場合、ファイルは UTF-8 でエンコードされている必要があります。)
例
kwanalysis <subcommand> --tool-version <version> --tool-location <tool_location> <project_name> kwanalysis buildproject --tool-version 23.4 --tool-location /space/klocwork/23.4/buildtools Toolbus
すべての kwanalysis に適用されるオプション
以下のテーブルに示すオプションは、すべてのサブコマンドに適用されます。以降のセクションでは、kwanalysis サブコマンドと各サブコマンドに適用されるオプションに関する情報を提供します。
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| @<arguments_file> | サブコマンドとオプションを含むテキストファイルを指定します。非常に長いコマンドラインを許可します。 |
| --tool-version | このコマンドで使用する Klocwork ビルド ツールのバージョンを表示します。 |
| --url http(s)://<validate_server_host>:<validate_server_port>/ | Validate サーバーの URL。セキュアな Validate サーバー接続が構成されている場合は、https:// を使用します。
|
| --verbose | プログラム実行についての詳細情報を表示します。これは、エラーのトラブルシューティングに役立ちます |
| --version | バージョン情報を取得します |
kwanalysis buildproject
kwanalysis buildproject サブコマンドは、統合ビルド解析を実行し、以下の段階を実行します。
- コンパイル
- 指摘検出
- リンク
- レポート生成
Notes
- kwanalysis buildproject は、プリコンパイル済みヘッダー情報を自動的に生成して使用します。
- kwanalysis buildproject は、プロセスが正常に完了すると、終了コード 0 を返します。何か問題があり、テーブルが生成されない場合は、終了コード 1 が返されます。テーブルが生成されても、ビルド時に重大なエラー (インクルードファイルの欠落やコンパイラエラーなど) がある場合には、終了コード 2 が返されます。C# 終了コードの詳細については、以下を参照してください。
- kwanalysis buildproject は、解析時に、テーブルディレクトリに加えて、一時ディレクトリで追加領域を使用します。一時ディレクトリの場所は、システムの環境変数により指定されます。
- kwanalysis buildproject はストリームに対して実行することができます。例:
kwanalysis buildproject --project base/stream kwinject.out -o tables
使用方法
kwanalysis buildproject --tables-directory <dir> --url http://<validate_server_host>:<validate_server_port>/<server_project> [<other_options>] <build_specification_1> [<build_specification_2>...]
この場合、
- <dir> は出力テーブルディレクトリです。--tables-directory オプションは必須です。
- <validate_server_host>:<validate_server_port> と <server_project> は、解析を実行するプロジェクトと、プロジェクトが配置されている Klocwork サーバーを識別します。
- <other_options> は、次の表に示した任意のオプションです。
- <build_specification_1> は build specification (ビルドスペック) です。このコマンドでは任意数の build specification (ビルドスペック) を指定できます。
以下のようにして、kwanalysis buildproject で引数ファイルを指定することもできます。
kwanalysis buildproject @<arguments_file>
引数ファイルを作成して、コマンドライン引数を指定することができます。各引数は、独立した行に指定する必要があります。(引数ファイルにマルチバイト文字が含まれる場合、ファイルは UTF-8 でエンコードされている必要があります。)
kwanalysis buildproject --tables-directory C:\Klocwork\My_tables --url http://myserver:8080/myproject --tool-version 23.4 --tool-location C:\Klocwork\23.4\buildtools MyProject C:\Klocwork\kwinject.out
| オプション | 説明 |
|---|---|
| --sync-checkers | ビルドプロジェクトコマンドの実行中にサーバー上のすべてのカスタムチェッカーを解析ツールと同期します。例: kwanalysis buildproject --sync-checkers |
kwanalysis buildproject のその他のサブコマンドとオプションについては、「Kwbuildproject」でそれぞれに相当するものを参照してください。
kwanalysis check
Kwanalysis check (kwcheck) は、IDE プラグイン形式では klocwork によってサポートされていない IDE およびテキストエディターを使用する、C/C++、C#、および Java デベロッパー向けデスクトップ解析ツールです。方法については、「kwcheck for C/C++ をお使いになる前に」および「kwcheck for Java をお使いになる前に」を参照してください。
使用方法
kwanalysis check [<options>]
kwanalysis check の情報、サブコマンド、オプションについては、「Kwcheck」でそれぞれに相当するものを参照してください。
kwanalysis ciagent
kwanalysis ciagent (kwciagent) は、kwcheck に類似する C/C++、C#、および Java デベロッパー向けの継続的インテグレーション (CI) 解析ツールです。kwanalysis check はデベロッパーデスクトップで使用されますが、kwanalysis ciagent は変更されたコードを解析するために CI システムで使用することができます。
使用方法
kwanalysis ciagent [<options>]
kwanalysis ciagent の情報、サブコマンド、オプションについては、「kwciagent」でそれぞれに相当するものを参照してください。
kwanalysis deploy
kwanalysis deploy は、プロジェクトからツールへのカスタムチェッカーの同期を実行します。kwdeploy に似ていますが、指定された場所にツールを同期します。
使用方法
kwanalysis deploy --tool-location <tool_location>
例
kwanalysis deploy --tool-location /space/klocwork/23.4/buildtools
kwanalysis deploy のその他のサブコマンドとオプションについては、「kwdeploy」でそれぞれに相当するものを参照してください。
kwanalysis wrapper
kwanalysis ラッパーは、ポータブル環境ブートストラップアーティファクトを生成して、ローカルで事前インストールゼロの解析を可能にします。
使用方法
kwanalysis wrapper --project <project-name>