Kwecbuild

kwecbuild コマンドを使用すると、emake (Electric Cloud 版の make) に基づいて C/C++ プロジェクトの分散された統合ビルド解析を実行できます。

このコマンドは、入力として build specification (ビルドスペック) を使用します。

使用方法

kwecbuild --ec-make <path_to_emake> [<other_options>] <build_specification_1> [<build_specification_2>...]

フィールド

重要:

  • kwecbuild は、Electric Cloud 統合ビルドと同じディレクトリから実行する必要があります。
  • kwecbuild の出力 (テーブル) ディレクトリが、現在の作業ディレクトリの下に配置されている必要があります。

Unix 用の例

このサンプルコマンドは、Klocwork テーブルを、現在の作業ディレクトリのテーブルサブディレクトリに出力します。

kwecbuild --ec-make /opt/ecloud/i686_Linux/bin/emake --ec-host server01 --output-dir tables kwinject.out

Windows 用の例

Windows を使用する場合は、nmake エミュレーション タイプの実行が必要になる場合があります。たとえば、

kwecbuild --ec-make C:\space\ecloud\i686_win32\bin\emake.exe --ec-host server01 --ec-option "--emake-root=Z:\dev;c:\Users\dev.lab" --ec-option "--emake-emulation=nmake" --output-dir tables kwinject.out 

nmake エミュレーション タイプを実行する場合は、以下の環境変数が設定されていないことを確認します。これらは nmake エミュレーションを失敗させるか、または解析が乾モードで実行される原因となります。

  • EMAKEFLAGS
  • MAKEFLAGS

オプション

名前 短い名前 説明
--add-compiler-options <string> -a

C/C++ コンパイラに追加オプションを渡します。複数のコンパイラオプションを渡すには、スペースでそれらを区切り、文字列全体を二重引用符で囲みます。許容される値は、kwbuildproject のコンパイラオプションです。例:

 --add-compiler-options "-I C:\Toolbus\lib_includes --print-errors"
--add-linker-options <string> -L リンカーに追加オプションを渡します。複数のリンカーオプションを渡すには、スペースでそれらを区切り、文字列全体を二重引用符で囲みます。許容される値は、kwbuildproject のリンカーオプションです。
--buildspec-variable <variable_name>=<variable_value> -V build specification template (ビルドスペックテンプレート) の使用を許可します。このオプションの使用時に、build specification template (ビルドスペックテンプレート) (*.tpl) が標準の build specification (ビルドスペック) の代わりに kwecbuild への入力として指定された場合、kwebuild は、build specification template (ビルドスペックテンプレート) で見つかった指定の変数をすべて、指定された変数値に置き換えます。デベロッパーへの build specification template (ビルドスペックテンプレート) の提供を参照してください。
--color -c コンソールへ色付きで出力します。
--ec-host <Cluster_manager_host_name>   Electric Cloud クラスターマネージャーのホスト名。このオプションが指定されていない場合、警告が発行され、emake がローカルモードで実行されます。
--ec-make <path_to_emake>   Electric Cloud emake ユーティリティの場所 (必要)
--ec-option <string>   emake の追加オプション
--errors-config <string> -e 問題構成ファイルを指定します
--force -f 指定された出力ディレクトリに、前回の実行によるデータファイルが含まれている場合でも解析を実行します (既存のファイルは削除されます)
--help -h このヘルプを表示します。
--license-host <host_name>   ライセンスサーバーのホスト (デフォルト:localhost)
--license-port <port_number>   ライセンスサーバーのポート (デフォルト: 27000)
--log-file <file> -l 指定されたファイルにログ出力を送信します。Default:<output_directory>build.log
--no-lef -n Klocwork 指摘検出段階を実行しません
--output-dir <directory> -o テーブルディレクトリ (デフォルト:現在の作業ディレクトリ) を出力します。現在の作業ディレクトリ、または現在の作業ディレクトリのサブディレクトリにする必要があります。テーブルディレクトリへのパスには、スペースを含めないでください。
--encoding -C プロジェクトで使用するソースファイルのエンコードを指定します。デフォルトは、お使いのシステムのエンコーディングです。許容される値のリストを検索するには、kwconv--list オプションを使用します。詳細については、kwbuildproject--encoding オプションを参照してください。
--use-fbkb <string> -k C/C++ プロジェクトに、指定された knowledge base (ナレッジベース) ファイルを使用します。コマンドライン 1 行にこのオプションを複数回使用できます。
--use-prev-fbkb <string> -Q

knowledge base (ナレッジベース) の更新時の優先度の低いファイルとして、指定した knowledge base (ナレッジベース) ファイルを使用します。このファイルからのレコードは、これよりも最新の類似レコードが存在しない場合にのみ、新しいファイルに追加されます。ソースコードの前のバージョン用の、自動生成された knowledge base (ナレッジベース) ファイルがある場合はこのオプションを使用します。これにより、指摘検出プロセスが加速されます。しかし、結果が正確とは限りません。

コマンドライン 1 行に、このオプションの複数インスタンスを指定できます。

--version   バージョン情報を表示します。